

老人虐待の証言があれば誰もが家政婦・はつ子(泉ピン子)を疑(うたぐ)るでしょう。
なぜ、はつ子(泉ピン子)が、事故と言い張るのか、車椅子がひとりでに動くはずのない場所での転倒事故、なぜ、老女・菊乃(佐々木すみ江)は、重傷を負ったのか?

真実は、生きる力を無くした老女・菊乃(佐々木すみ江)の気遣いでした。

自分の我がままを聞いてくれるただ一人の家政婦・はつ子(泉ピン子)に自分の家を残してあげようとリハビリで動くようになった手で坂道へ車椅子を動かしたのです。
事故と言い張ったのは、老女・菊乃(佐々木すみ江)の自殺を認めたくない、はつ子(泉ピン子)の最後の抵抗でした。

そのままにしておけば事故ですんだのでしょうが、安積(佐々木蔵之介)は真実を解き明かし、はつ子(泉ピン子)への疑いを晴らしました。

真実を明らかにすることが刑事の使命として、はつ子(泉ピン子)を追求したのです。
はつ子(泉ピン子)にとっては、余計なことだったかもしれませんが、ついに目撃者が現れ、安積(佐々木蔵之介)の努力が報われました。

真実を追求しても誰も喜ぶ者がいなくても刑事としての使命を果たしていくという安積(佐々木蔵之介)の信念がそうさせたのでした。
事故で済ませれば良かったような、いまひとつ割り切れないストーリーでした。


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神南署管内で車椅子の老女・菊乃(佐々木すみ江)が坂を転がり落ちて怪我をするという事件が起きた。
車椅子を押していたのは家政婦のはつ子(泉ピン子)。
はつ子が靴の紐を結んでいる時に、ひとりでに走り出してしまったという。
神南署で事故として扱われようとしていたところに、菊乃の娘・早苗(朝加真由美)が怒鳴り込んできた。
早苗ははつ子が母を殺そうとしたと言うのだ。
菊乃は脳梗塞の後遺症で手足が不自由ながら、はつ子の助けを借りて一人暮らしをしており、その菊乃ははつ子から日常的に虐待を受けていたようだと言う。
これを聞いた安積(佐々木蔵之介)は早速捜査を開始する。
菊乃の家からは「菊乃の死後、自宅をはつ子に譲る」という死因贈与契約書が発見され、早苗はさらに不信感を募らせる。
周辺での聞き込みでもはつ子が虐待をしていたという証言が多数あり、金子課長(田山涼成)はすぐにでも逮捕するよう息巻くが、安積ははつ子が菊乃を恨んでいたとは思えず地道に聞き込みを続る。
数日後、娘の涼子(渋谷飛鳥)から、菊乃が自分が勤める病院で脳梗塞のリハビリをしていたことを聞かされた安積は……。
「ハンチョウハンチョウ〜神南署安積班〜」オフィシャルサイトから