「おくりびと」感動

先の第81回米アカデミー賞 外国語映画賞を受賞した「おくりびと
人気放送作家の「小山薫堂」が初めて映画脚本に挑戦した作品ですが、日本人としては、初めての受賞という快挙をなしとげました。

それほど著名な作家ではありませんが、大学時代に文化放送の番組制作アルバイトをしたという経験を生かして、この作品を作り上げたというから驚きです。日本中が、世界的な受賞に沸いています。

作品は、遺体を棺に納める「納棺師」の成長する姿を表現していますが、できれば近寄り難い職業に焦点を当て、真剣に見つめた作品は他になかったと思います。

過去に人の死を題材にした伊丹十三の「お葬式」という映画がありましたが、自分の妻・宮本信子の父親の葬式で喪主となった実体験をもとに、わずか一週間でシナリオを書き上げつくりあげたといわれている作品です。

それと比較すると日本古来の死に対する儀式の点では共通する部分はありますが、繊細さでは比較にならないと感じました。
本木雅弘演じる主人公「納棺師」が死に化粧と納棺の儀式を行う時の繊細な指づかい、そして着物の衣擦れの音、周りの風景、映像や音の点でも非常にすばらしい作品だと思います。


★「おくりびと」★
納棺師の仕事は、人間の死に欠かすことのできない職業でありながら周りの人からは素直に受け入れられないという矛盾した関係を実に上手に表現していました。

自分が主人公の立場だったらできるだろうか。
人の死に必要不可欠な職業であっても、誰もが、妻(広末涼子}のような葛藤があるに決まっています。

動物の死と食べなければ死んでしまうという食に対する人間の欲望を美しい納棺という儀式を通じて表現しています。
一度でも身内の死に直面した人は涙なくしては見られないと思います。
まして愛する人を失った方については、深く考えさせられる作品ではないでしょうか?

今回は、テレビドラマを少し離れて、映画「おくりびと」が伝えようとしている人の「死」と「生」について考えてみました。


★「おくりびと」★


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