渡る世間は鬼ばかり・愛について

今回は、「おかくら」で働き始めた貴子(清水由紀を中心に、人の優しさはこういうものだと言わんばかりに下町の人情が貴子へ注がれるシーンが印象的でした。

誰にも分け隔てなく相手の気持ちを大切にしながら接している貴子の純粋な性格には、いつも心が洗われます。
今の世の中、あのような優しい日本の心が必要とされているのではないでしょうか。

そんな貴子は、あまりにも相手の気持ちを大切にすることで自分の気持ちを正直に言えなかったのでしょう。
本当は、家族の愛を求めていたのではないでしょうか?

母親の「押し付けがましい愛」も愛に変わりはないのですが、子供の望まない一方的な押し付けの愛が本当の愛なのでしょうか。
意見が分かれるところでしょうが、将来、不幸になると知りながら子供の思い通りにさせることができない母親の愛情は、どこまで通じるのでしょうか?

話は変わりますが、天地人では、子供のためにわが子を手放す辛い母親の姿を描くシーンがありましたが、母親はいつの時代もわが子のために犠牲を払って生きているのでしょう。
「母親の愛」と「父親の愛」との違いはそのへんにあるような気がします。

貴子の母親は、自分を見失ってはいけないと思うがあまり子供のよき相談相手になろうとしないところに欠点があるような気がします。
そうですよネ!

貴子にとっての家族の幸せとは?
今それを望むのは、とても無理だとわかっているだけに周りの人達の気遣いが痛いほど胸にしみたのではないでしょうか。

★渡る世間は鬼ばかり★
一方、大吉(宇津井健)は、皆の心配をよそに、怜子(池内淳子)と温泉旅行へ出かけますが、そこで大人の愛の告白をするのでした。
老いらくの恋とでも言うのでしょうか?
雪の舞い散る旅館の窓辺の告白シーンは、とても印象的でした。

しかし、このことを素直に受け取れない小島五月(泉ピン子)は、大吉を追求するが、その答えは、前妻への思いを断ち切った父親の素直な言葉でありました。

自分にとっては、かけがえのない父親ではあるのですが、母親へのすまないという思いが、五月の頬を涙となってこぼれ落ちたのでしょう。

父親が、いつまでも自分の父であって欲しいと思う反面、一人の男性として怜子を好きになったことへの怒りがこみ上げてきたのでしょう。

どこでもありそうなことをドラマの中で俳優の個性を引き出しながら演出していくのは難しい事なのでしょうが、「肝っ玉かあさん」「ありがとう」「女と味噌汁」等のホームドラマをヒットさせた「石井ふく子」プロデューサーの技量には、いつも感心させられます。

一度、「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演して、ドラマについて語ってもらえませんか?とは、私の希望です。

いよいよ「おかくら」にも新しい時代がやってくるのか?これからのストーリーが楽しみですネ

次回は、大吉の結婚をめぐって一波乱起きそうな気配です ・・・



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